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都会にはひとが多すぎるので人間以外がみんな悲鳴をあげているように見える。
Novel
FF7の二次創作小説、セフィクラです。それ以外のカップリングに興味ない人が書いています。
各種コンピレーション作品の設定は取り入れていません。また、今後も取り入れる予定はありません。
昔のサイトの作品とサイト再開後に書きはじめたものとがありますが、基本的に旧サイト作品の設定を踏襲しているため、はじめての方は「旧サイト作品」の神羅時代ものを上から読んでいただけるとなにが起きたかわかります。数は多いですが全部短いです。
現在のメインは「ニブルヘイム事件が起きなかった世界線」で、たぶんほとんどオフライン発行になります。
都会にはひとが多すぎるので人間以外がみんな悲鳴をあげているように見える。
知りあいにとんでもない変人がいてさ、そいつ、面白いんだよ。
たかだか部屋のくせに妙にこみ入った儀式が必要で、クラウドはうんざりした。
バイク便は、不定期に月に三、四回やってくる。
未亡人は低い音楽的な声で、そういえばセフィロスさんがいらっしゃるんですってよ、と云った。
週末のたびに入り浸る部屋の主は、正真正銘の都会嫌いなのだけれど、最近よく都会にやってくるようになった。
相手が自分に欲情しているかもしれないとき、どうしたらいいかなんて教わらなかった。
云いつけは絶対だ。
ものすごく気分よく目が覚めた。
少年はベッドに突っ伏したまま動かなかった。
寮の規則なんてものは知らないけれども、最近、クラウドがぜんぜん寮に帰らないので、セフィロスはすこしだけ心配している。
彼に関する噂は全部散々なものばかりだ。変な憶測が、まるで真実みたいにまかり通ったりする。
彼がどこにいるか知っているけれど、云えない。
この部屋は朝はまったく戦場のようになる。
本当は夢中だけれどでも、云うべきじゃないという気がしている。
主がいない部屋はすこし寂しそうに見える。
「窓を閉めてくれ」
ほんとうに、友だちになるやつに問題児が多すぎる。
怒らないように、刺激しないように努力したのだが無理だった。
書類は、当然ながら、小さな波紋を呼んだ。
友だちの友だちなんて、普通は気にしないのだけれど、閣下の場合は話が別だ。
六月の雨が、アスファルトのねずみ色を濃く塗りつぶしている。
誕生日の贈り物はなにがいいかと訊かれて、指輪、と云ったら相手が真顔になったのであわてて訂正した。
誰かのために、歯を食いしばることは快感を伴う。
週末の夜に興奮させすぎるのはよくない。
大人に不信感を抱いている子どもは、自分に愛情を示してくれる相手を徹底的に試すものだ。
ともにベッドに入るということが特別な意味を持っている関係に、戻れるのかどうか、セフィロスに確信はなかった。
裸になって、ベッドへ倒れる前に、クラウドは自分の身体についた傷をセフィロスに見せた。
クラウドは、セックスが好きだ。それがない日々のことなんて考えられないし、考えたいとも思わない。
おれには駆け落ちの遺伝子が組みこまれているのだ、ということに、ふいに気がついたのだ。
地上の楽園を探そうと云いだしたのはクラウドだ。
彼は一匹の、情熱的な獣である。
星は決して破壊されない。
風の便りなんてものも届かないような暮らし方をしているけれど。
母さんは一族の墓には当然ながら入っていない。
墓に添える花は、うんと派手なのがいい。
forgiveness
ひとりして、家出という名の旅に出た。
ある映画
セフィロス氏と海辺の町の情景